水をまもるとは…

1.お米づくりには、大量の水を必要とします。 琵琶湖からポンプを使って汲み上げ、農家が田んぼに給水します。 田んぼに給水された水は、農作物の栽培に役立てられます。

しかし、不用意に水を使い過ぎないように、用水にかかる費用を利用農家から徴収する際、 地区への送水量割りで地 区単価を算出し、賦課することで節水をお願いしています。

水量グラフ

良質なお米を収穫して頂くために、私たちができる情報提供

出穂温度グラフ

2.田んぼに供給している水、平成12年度から水温調査を始めています。

水稲栽培面積が受益地の70%を占める(残りは転作地)当地域では、お米の取引価格は大きな関心事です。

 近年、米の食味値や品質の向上を目指して、JAでも営農指導を行っています。 水土里ネットは水と農地の守り人として、高水温と米の品質低下の関係に着目し、平成12年度から農家向けに水温と水質の情報提供をしています。

 当地域では河川水による水稲栽培の場合、7月下旬から8月上旬に稲の花粉が作られる時期を迎え、昼と夜の温度差をつけるために夜間田んぼに水を入れて地温を下げる「かけ流し潅漑」が慣例的に行われています。

ところが、かんがい排水事業によって用水源を琵琶湖に切り替えた地域では、用水温は昼夜を問わずほぼ一定で、かけ流しを行っている時期の夜間水温は気温よりも水温の方が高く、夜間のかけ流し行為は逆効果となっていることが独自に実施した水温測定の結果判明しました。


夜間のかけ流しかんがい自粛を農家に呼びかけることで
  • 米の品質低下を防止する。
  • 揚水にかかる費用を節減する。
  • 琵琶湖へ流出する水量が減り、農業排水による琵琶湖への負荷を軽減する。
などの効果が現れてきています。

良質なお米を収穫して頂くために、私たちができる情報提供その2

3.田んぼに供給している水、平成16年度から水質検査をしています。

環境にこだわったお米作りに取り組むなら 提供している水にも責任を持ちたい!

いったいどんな水なのか検査しました。

当地域の水は、農業用水として利用できる水であることが証明されています。(調査結果について詳しい内容は、水土里ネットまでお問い合わせください。)TEL:0740-25-8141